星座をみつけよう!
今年の夏、ハワイ島で星を見ることができました。残念ながら雲が多かったのですが、冷たく銀色に輝く細い三日月が雲に淡い光の輪をなげかけて、とても神秘的でした。あたりは、自分の足すら見えない真っくらやみでした。見上げると、空には無数の星が、文字通り大粒のダイヤモンドを惜し気もなく、ばらまいたように、きらめいていました。
遠い昔の旅人が星をたよりに迷わず夜道を進んだとか、船乗りが、羅針盤のない大昔にも、目的地を目指すことができたとか、星によって季節を知り、適切な時に種子を蒔いたとか、知識としてわかっていたことが、実感できました。電気の光は私たちに多くの便利なものをもたらしましたが、それによって失ったものも少なくない事実を思いました。星と星との間に線が引いていないのに、星座の形が見えてくるのも驚きでした。さそり座のっぽがピンとはねているのがわかった時には、思わず声が出てしまいました。ひこぼし(アルタイル)とおりひめ星(ベガ)は、天の川をへだてて向き合っていました。多く人々が七夕の伝説を思いを込めて伝えてきたのも、この星座を見ると、どうしても物語を想像してしまうだろうと納得できました。
家に帰って、早速、H.A.レイの『星座をみつけよう』を読み直しました。星座の名前、季節による空の位置はもちろん、星座はどんな星の組み合わせか、見つけ方はどうすれば良いのか、などが丁寧に書いてあるので、もう一度、あの空を思い描いて確認しました。秋から冬の空ですぐ見つけられる星座にオリオン座があります。まず、3つの星が並んでいるのが目につきます。これがオリオンのベルトです。昔のギリシャの力持ちの狩人リオンは、今では大空でこん棒をふりあげてふんばっています。この本では、このオリオン座などが見分けられるよう、練習問題がついています。ここでは縮小したので見にくいでしょうが、実際に空で探してみて下さい。大空の星を眺めて、悠久の宇宙をはるかな過去を未来に思いをはせてみませんか。
★星をつないだらなんという星座でしょう
★この星座はなんでしょう?