食育コラム(パパママコーナー)

お手伝いとは相手のして欲しいことをする

お手伝いとは相手のして欲しいことをする

食育コラム 食育という言葉が話題になって、子供用の包丁が売れたり、親子料理教室が人気だったりするようです。積極的に台所でお手伝いをさせて食べ物に関心を持たせましょう、なんて文章も新聞や雑誌などでよくみかけます。もちろん、わたしも子どもと料理やお菓子を作る事、大好きです。

でも、子どもに夕飯を手伝わせると時間がかかって仕方ないし、後かたづけも大変。お料理やお菓子作りの上手な人なら、子どもと作ると満足のいく出来上がりにならないのでイライラする。忙しいのでなかなか余裕がなかったり、やらせようと思ってみたものの、途中で子どもが飽きてしまって結局自分が全部やってしまう、なんて経験もあるではないでしょうか。(わたしは全部あります。)

そこでわたしなりに、楽しく「子どもと作る」事について考えてみました。夕飯のお手伝いと、日曜に一緒にクッキーを作る事は同じではありません。わたしは、お手伝い、とはあくまで作っている人を手伝う事だと思います。つまり、作っている人がしてほしい事を「できる範囲」でやってもらう事なのです。子どもは、切る、炒める等のいわゆる目立った事ばかりやりたがりますが、食事を作る事は遊びではない、手伝うという事の意味を教えるためにも、子どものやりたいことでなく、やってもらいたい事をやらせるべきだと思っています。そして、やってくれたら、ありがとう。助かったわ。という言葉をちゃんと伝えるようにしています。 そして、「できる範囲」を広げるために、時間や気持ちに余裕のあるときに、子どもと、作って、みたらどうでしょう。このときは主導権は子ども。お母さんはお手伝いですちゃんとしたものを作ろうと思わない。危なっかしくても、お塩を少々入れすぎても、我慢。「できる範囲」が広がるだけでなく、お手伝いのやり方もわかります。 自信がつくように、楽しくなるように、上手にできたことはたくさん褒めてあげて。お手伝い、と、作る、をわけて考えるようになってから、わたしは随分楽になりました。 料理を作る工程の中には、楽しみも、勉強になる事もいっぱいあります。それになにより、食べ物に対する興味は、人生を豊かにしてくれるもの。子どもに教えないなんてもったいない。

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