幼児期の表現方法は年齢により異なり、
その時期に応じた方法で表現していきます
草花の日々の成長を観察したり、物事の差異を発見することは、全ての学問の土台となるものです。子どもが今持っている能力を、精一杯働かせて獲得した能力は想像力や応用力など、高度でダイナミックな感性と結びついていきます。つまり、自発的活動が子どもの発達のカギと言えるでしょう。ピアジェ博士は常に、子どもの作り出す、その創造性の豊かさに魅了され感動されていました。
ひやしんすの観察
幼児期の子どもたちは動かないものは「生きていない」と判断する特徴を持っています。まだ、生命に対する概念が確立できていないからです。ヒヤシンスや朝顔の時系列での観察を通して少しずつ成長する生命に対する理解と、植物を育てる喜びとを学んでいきます。表現方法も、年少当時の「なぐり描き」からはじまり単に要素を系列して描く段階、内側・外側・上下左右の位置関係を捉えて描く段階、直線や曲線部分や部分と全体を総的に捉えて立体的表現ができる段階まで、様々な発達段階があります。
子どもの創造性から生まれる 楽しい「絵本作り」
卒園するまでの3年間、ないし2年間の間に培った表現力で、絵本作りをおこないます。絵本作りには「文字表現の力」「絵画表現の力」「前後の筋書きを考える力」が必要な総合的な表現力といえます。