アラン・A・モーリ氏(カリフォルニア州立大学付属教育大学学長)より
幼児教育に発達心理学の理論を適応し、発展させたシンボルとして、
クリスタル像が授与されました
産経新聞 朝刊掲載記事
カリフォルニア州立大から教育功労賞
「ピアジェ理論の普及に尽力」 鴻池学園幼稚園園長 松井 公男さんに発達心理学の創始者として知られ、創造的な幼児教育論の普及に尽力したスイス・ジュネーブ大のジャン・ピアジェ博士(1896~1980)。 彼の理論を日本の幼児教育の現場にいち早く取り入れ実践した鴻池学園幼稚園(東大阪市)の松井公男園長(78)に24日、20世紀の教育に影響を与えた教育者として、米・カリフォルニア州立大学から教育功労賞が贈られることになった。
松井さんは昭和27年に同幼稚園を設立して間もなく、ピアジェ博士著の「幼児の世界観」の翻訳本と出会い、幼児の遊びの中にも知的行為があることなどを臨床実験で立証した博士に共感。子供に考える自由を与え、自然に知識を広めて本質を学び取らせるという理論に沿ったカリキュラムや独自の教材を作り、自分の幼稚園の子供たちに実践した。
「博士の理論を間違いなく日本で実践しているかを確かめてもらうため、昭和43年にジュネーヴのピアジェ博士を訪ね、教材を直接見てもらいました。大変喜んでくれた姿が印象に残っています」その後、ピアジェ理論を中心に研究する日本幼年教育会を設立。現在は日本ピアジェ会名誉会長を務めるなど約45年にわたって、日本の幼児教育の現場にピアジェの考えを普及させてきた。
「ピアジェ博士が訴えていた『詰め込み教育でなく、考える教育の実践』『創造的教育の実施』は、今になって教育現場で盛んに言われていること。それを実践してきた身として、遅きに失したという印象は否めない」授賞式は、24日に大阪市内のホテルで開かれる日本ピアジェ会教師養成講座で行われ「長年の活動が認められてうれしい、21世紀はピアジェの理論がもっと注目されると思うし、そうなるよう私も頑張りたい」と話した。
▼学長夫妻の幼稚園見学、資料館見学
その他、教育貢献賞も受賞致しました。