視点を変える!?
「視点を変える!」
鴻池学園幼稚園
園長 梶 守宏
今年も残すところ、残り僅かになって参りました。
最近はぶんぶん新聞で掲載することが多くなり、こちらのパパママコーナーのコラムの機会が減ってしまいました。
タイトルの視点を変える!?ですが、幼児期の子どもは、視点を変えることが難しく、一度それと思ってしまうと、柔軟に変更することができません。
有名な左図のだまし絵を子どもたちに見せて、「何に見えますか?」と問いますと、アヒルと思った子は、どのように質問してもアヒルと答えます。ウサギだと思った子どもは断固としてウサギと答えます。
大人でしたら、ウサギのようにも見えるし、アヒルのようにも見えると視点を変えることが可能です。
そのような特徴があるので、幼稚園では、分類する時でも、色で分けたり、形で分けたり、視点を柔軟に変える活動を行い、物も見る角度によっては見え方が異なることを観察していきます。
本日、担任の先生より、「園児が家でピカピカのランドセルを観察したのをみてください!」とふとノートを見ますと、左側面、正面、右側面、部分(ベルトの箇所)、様々な角度から観察したランドセルを記録していました。(下記には掲載していませんが、上から、下から、の角度からの観察記録もありました)
ご家庭でも自主的に角度を変えて、観察していたのを知り、とても嬉しいエピソードです。教えてくださった、お母様ありがとうございました。
また、本日年長組のあるクラスで、物の属性(特徴等)によって共通のものを考える活動をしました。
生き物がたくさんあるカードを見て、共通の特徴によってどのように分けられるか、グループで考えていきます。少しの間にたくさんの視点を変えての意見が飛び交います。
・重い生き物、軽い生き物、両方の性質を持つもの。
・海の中にいるもの、陸にいるもの、両方の性質を持つもの。
・速く走れるもの、遅く走るもの、両方の〜
・肉を食べる生き物、葉を食べる生き物、両方の〜
その他、飛ぶ生き物〜、硬い生き物〜、羽がある生き物〜
大人が負けるくらい、次々に共通項を見つけ出しています。
こちらも、是非皆様にもみてもらいたかった1場面です。
幼稚園内では、是非この瞬間を皆様にもみてもらいたい!と思うことがよくあります。出来る範囲内で、ぶんぶん新聞にも動画を配信していこうと思っておりますので、また、是非覗いてみてください。
最後になりましたが、皆様良い年をお迎えください。今年も大変お世話になり、ありがとうございました。